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週刊プレイボーイインタビュー記事「原発作業員マンガ家が語る本当の『いちえふ』」

現在発売中の週刊誌「週刊プレイボーイ」第48巻40号(2013年11月4日号 10月21日発売)53ページに、福島原発作業員でかつ漫画家の竜田一人氏のインタビュー記事が載っています。以前このホームページでも紹介いたしました漫画作品について、そして福島の現状についてですが、興味深いものですので一部引用させていただきます。

「(竜田)私は原子炉建屋とは別の廃棄物建屋という、燃料プールを冷却する配管が通っているエリアで点検や交換作業をしていました。1メートル離れたら線量が全く違うこともあって、現場では個人線量計と放射線監理員だけが頼りになります。」

(質問)作業員の被ばく線量は年間50ミリシーベルトですよね。

(竜田)今、50ミリシーベルトの限界まで働かせる会社はないと思います。大体20ミリシーベルトでしょう。私の場合、最終的に半年で18ミリシーベルトくらいになりました。それも毎年4月にはリセットされて、また20ミリシーベルトに達するまで働ける。」

(質問)年度ごとにリセットされるというのも変な話ですが

(竜田)不思議ですよね。私はまだ今年の分が残っているので、行こうと思えば行けるんです。(中略)現場では、キャリーオーバーを認めてほしいなんて冗談すら聞こえてきますから。高線量の方が金はいいし、長く働けばその分稼げる。(中略)作業員はあくまで目の前の作業に淡々と向かうだけです。そこには原発賛成、反対もない。」

(質問)作業員の単純なミスによるトラブルも頻発しています。

(竜田)熟練労働者の不足も原因であるように思います。私のように技術もないような人間ならいくらでもいるでしょうけれど、クレーンのオペレーターや難しい溶接作業ができる作業員は少ない。そうした作業技術を持った人が、規定の被爆線量に達して現場を離れざるを得ないというのは深刻です。」(中略)

(竜田)私自身、意識としては今も漫画家というより作業員なんです。可能ならまたあそこで働きたい。そして現場で起こっていることをそのまま伝えたい。廃炉作業はこれからもずっと続くけれど、できることなら、1Fが廃炉になる最終回まで描き続けたいですね」

尚、竜田氏の漫画は来週の週刊モーニング(木曜日発売、講談社)にも掲載されます。

ぜひ手に取ってみて下さい。原発についての意見は様々ありましょうが、今、現場で作業している作業員の視点は最も重要なものと思います。(三浦)