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本日発売の「週刊モーニング」に、福島原発作業員の日常と誇りを描いたいいマンガ「いちえふ」が掲載されました

本日10月3日発売の、「週刊モーニング」2013年10月17日号に、福島第一原発で実際に作業員として働いていた方の書かれた「いちえふ 福島第一原子力発電所案内記」という漫画が掲載されています。この漫画は原発や放射能について直接的に論じたものではありませんが、実際に作業した方にしかわからないリアリテイに満ち溢れており、ぜひお読みいただきたい作品です。コンビニや駅の売店などで手軽に買うことができますので、ぜひ手に取ってみて下さい。

著者の竜田一人氏は福島の生まれではなく、地震当時、仕事がなかったこともあり進んで福島第一原発での作業員に応募しました。台詞には「今回の事故について放射線について自分なりに調べてみれば、一部のマスコミや市民団体が騒ぐほどではないと分かったし、彼らの言う福島の隠された事実みたいなものがあるとしたらそれを観て来てやろうじゃないかぐらいの気分になっていた」とあり、著者の冷静な視点と、表現者としての覚悟のようなものがわかります。(実際に作業に参加する許可が出たのは2012年から)

福島の被ばく線量について、また労働環境についても具体的に描かれており、いくつかの週刊誌に書かれたデマにも的確に反論していることや、作業員の汚染のチェックについては必要以上と思われるほど厳しく調べていることなどがわかります。特に漫画最終部で、「警戒区名物 放れ牛」こと、牧場から抜け出した和牛が別に奇形も見られず元気に増えていることにふれ「ほかの動植物も同様だ、彼らはこの禁断の地でむしろ自由にたくましく生きている」というセリフは胸に来るものがありました。

もちろん著者は科学的に専門知識がある方かどうかはわかりませんし、この個人の体験だけで福島のすべてを語るなという反論もあるでしょう。しかし大切なのはこの漫画のメッセージである、福島にも、原発作業員の方々にもごく普通の日常があり、それを誇りを持って生きていることでしょう。福島の希望はこのような作業員が支えていることを感じさせてくれる漫画作品でした(文責 広報 三浦)